みなさんこんにちは。今日は、HP担当のF氏が別の仕事で野球部の取材が出来なかったので、代わって私、元野球部副部長、現男子硬式テニス部部長の溜渕がご報告したいと思います。
まず、今年の夏の甲子園予選は、選手にとっても、在校生にとっても、保護者にとっても、私達教職員にとっても、とても恵まれた大会だったと思います。
なぜかと言えば今日が日曜日だったからです。私自身のことをまず書かせてもらいますが、野球部の副部長を退いてからも、野球は元々大好きなので、可能な限り大会を見に行っています。特に夏の甲子園予選は、野球をする者にとって、この大会に出るために小さい頃から野球をやってきたと言っても過言ではない、大きな意味を持つ大会。しかし、その大会も平日に行われれば、見に行くことは困難です。
夏の甲子園予選を見に行けたのは本当に久しぶり(7年ぶりぐらい?)だと思います。私は、朝8時半に学校に待ち合わせして、クラスの男子生徒3人を乗せて藤崎台球場まで向かったのですが、暑い中たくさんの在校生が球場に向かっているのを目の当たりにしました。3年生は7クラスが午前中模擬試験でしたが、「模擬試験までの約1時間の短い間だけでも応援したい!」と駆けつけた3年生がたくさんいたのにはとても感心しました。
また、10年前に副部長をしていた時の野球部員、元阪神タイガースでプロ野球選手だった卒業生などなど、1塁側応援席からは多くの声援が選手たちに向けられていました。グランドで野球をしている選手達は日頃、学校から遠く離れた西合志グランドで泥だらけになって練習に励んできたことと思います。そんな選手達にとっては、この大応援の中でプレーできたことは、一生の思い出になったのではないでしょうか。
見に行けなかった方々に少しでも本日の素晴らしい試合展開の詳細をご理解頂きたく、ご紹介したいと思います。
まず立ち上がりの2年連続エースの横田についてですが、1回裏に2アウト1・3塁のピンチをまねきました。誰もがバッターへの投球に注目していたその時、1塁ランナーが飛び出しました。それとほぼ同時に、3塁ランナーもホームを狙って突っ込んできて、ホームでさせずにまず1点、その後送球が逸れ2点を先制されてしまいました。
2回表、すぐに本校の反撃が始まりました。
キャプテン野口がタイムリーを放ち、応援スタンドも一気に盛り上がってきました。その後、4回表に国府高校に1点を追加されましたが、『取られたら取り返す』展開で、またすぐ5回表に1点返して2-3。この段階では、長打も出ていましたし、互角(いやそれ以上)の戦いができていたと思います。しかし、5回裏、国府に長短打を含め3点追加を許し2-6。6回裏にも1点を追加され2-7。
じわりじわりと点差を引き離されていきましたが、選手たちは全く諦めていませんでした。ラッキー7の攻撃。長短打を含めて2点を返し4-7。さらにチャンスは続き、2アウト満塁。再び、応援スタンドはヒートアップ。熱気は最高潮に達しました。2回戦の大逆転を思い返させる展開に、いつの間にかみんな立っての応援になっていました。2アウト満塁、1ストライク3ボール。「押し出しでもいい!どうにか繋げてくれ!」
きっと、応援している人はみんなそう思っていたと思います。そして、2ストライク3ボール。緊張感が高まりました。結果はストライク。
8回からは、ショートの安永がマウンドに上がり、最小失点の1点に抑え、反撃を期待したのですが、相手の3番手ピッチャーの左の西村君の速球を攻略できず約2時間半の熱戦は4-9でゲームセット。選手達の暑い夏が終わりました。
相手は第2シードの強豪校でしたが、選手達ははつらつとしたプレーを見せてくれて、見ている者に感動を与えてくれました。整列・挨拶の後、3年生は全体的に清々しい顔をしていたと思いますが、2年生のレギュラー2人が泣いていたのが印象に残りました。「先輩達ともっと野球がしたかった。もっともっと勝ちたかった。」そんな気持ちから涙が自然に出てきたのだと思いますが、この悔しさを忘れず、新チームで1つでも多く勝てるように頑張って欲しいと思います。
今日は、たくさんの野球部OBが応援に駆けつけてくれました。私も野球部の副部長をしていた時の生徒にたくさん会えてとても嬉しく思いました。3年生はこれで引退ですが、きっと後輩達の試合の日には大勢駆けつけてくれると思います。私もまた応援に行くのを楽しみにしています。
次回は、7月27日~福岡市で開催される剣道の全国大会「玉龍旗」にクラスの生徒の応援に行く予定です。もしチャンスがあれば、皆さんにその様子も伝えることができたらと考えています。それではこの辺で、失礼します。