9月学中日記

あの菊池寛が創刊した雑誌がルーツになっている(入試で出る…かも?)老舗の雑誌に「文藝春秋」という雑誌があります。

その最終ページに「社中日記」というコーナーがあり、私は結構毎回楽しみに読んでいるんです。編集部の記者の冗談とも本気ともつかない毎日を描いたコーナーなのですが…その趣で9月から10月初旬を取り上げてみました。

某月某日

この日は本校卒で県内の小中学校の教員として活躍していらっしゃる方をお招きしての「卒業生の先生と語る会」。今年で14回目を迎えました。

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個人的には、初任の右も左も分からない時に、卒業生だから参加しなくっちゃいけないのかな、と思って参加したら、周りが誰も知らない方ばかりで、途方に暮れていたら、先輩の先生から「君にもこの会が面白いと思える日がきっと来るよ」と声を掛けられたのを憶えています。

果たして、勤務13年目の私にとっても、同級生が参加してくれたり(日にちを間違えて最後にちょっと顔を出してくれただけでしたが、それでも嬉しいものです)、部活動や学校説明会でできたつながりの先生方にご参加を頂いたり、そして何より嬉しいのは教え子がこの会に参加してくれることです。今年も有意義な情報交換ができました。

毎年9月のこの時期にやっています。これまで縁がなく、ご参加頂いていない卒業生の先生方、次回はぜひ!

某月某日

卒業アルバムの写真撮影は段階を踏んで、進行していきます。前期末考査だったこの日はクラス毎の集合写真撮影。

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3年間で屋上はこの時しか立ち入らない、という生徒も少なくありません。GAKUFUを隅々まで味わい尽くして卒業していく、そんな行事のように思えてなりませんでした。

某月某日

紫紺祭を控えて3年生は受験勉強の合間を縫って食バザーの準備。この日は熊本市保健所より職員の方をお招きして衛生上の注意事項を文化委員、担任ともに拝聴しました。

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ざっくり言えば、食中毒に注意する点や、清潔に食品を提供する為の手の洗い方などについて、丁寧にお話頂きました。

食バザーは「調理」ではないんですよね。アイスを盛りつけたり、温めたり、砂糖をまぜまぜしたり…そりゃそうだ、調理するには「免許」が必要だったんだ。

本番に向けて意識を高めた機会でした。

某月某日

この日は3年生、並びにその保護者様対象のセンター試験出願説明会。

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毎年センター試験は50万人以上受験します。その願書ですが、個人個人で出願されたのでは、書き漏らしや出願上のミスなど、膨大なものとなってしまうことから、現役生は所属高校が一括して出願する、ということになっています。

受験料も発生する試験ですから、保護者様にもおいで頂き、受験料払い込み上の注意事項なども説明させて頂きます。

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生徒にもまずはダミーに練習した後、ホンモノの願書に記入するよう指導しました。

これだけ丁寧に説明したら間違いもありますまい、とドヤ顔で引き上げた担任団一同。

その後…提出された願書のあまりのミスの多さに担任団一同うちひしがれたのは、オチと言っていいのでしょうか?!

某月某日

後期に入り、体育では持久走がスタートしてます。

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まだまだ昼間は暑い日々、走るにはちょっとつらいコンディションですが…持久走を見ると、本当に頑張ることのできる人物かどうか、すぐわかります。

いつもは斜に構えて、ろくに挨拶もしないようなアイツも、ニコリともせずにクールに振る舞うあの子も、この時ばかりは息を切らして、一生懸命走ります。最後にラストスパートをかけるところを見ると、自然とみている方のこちらも顔がほころんできます。一生懸命な人の姿は人の心に何かを訴えます。

そういう意味では、そうした人の姿に出会える学校という空間は、いい場所だな、とつくづく思うのです。