去る3月3日、第51回卒業式が挙行されました。
前日まで降り続いた雨。私には「遣らずの雨」としか思えませんでした。3年間苦楽をともにした生徒。そう簡単に離れたくはありません。しかし、当日はうってかわっての春めいた陽気。旅立ちの時なのだ、気持ちよく,送り出す日なのだと、天気が言っているような気がしました。
毎年ですが、厳粛な雰囲気で式は進行します。
担任が卒業生一人一人の名前を点呼。卒業生は元気な声で返事をし、起立します。
卒業生総代、平野雄聖君に卒業証書が授与されました。
続いて、主席の川﨑俊幸君に今年度の高橋賞が授与されました。
校長式辞。
担任団の脳裏には、3年間の思い出が走馬燈のように…
在校生送辞。生徒会長、小野翔太君が務めました。
高橋賞受賞者、川﨑君の卒業生答辞。周囲に支えられたことへの感謝。
奨学会学年委員長、工藤さんの保護者代表挨拶は多くの人の涙を誘いました。
奨学会学年副委員長、奥田さんより卒業記念目録を頂戴しました。ありがとうございます。大切に使わせて頂きます。
卒業生の「仰げば尊し」斉唱。伴奏も卒業生の中から布田千明さんが務めました。この歌は…教員にとっても、卒業生にとっても胸を揺さぶられる歌です。
厳粛のうちに式は終わり、卒業生退場…の前に、毎年恒例の、在校生による歌のプレゼント。今年はゆず「栄光の架け橋」。
ここまでくると、もう…
名残惜しいですが、いよいよ退場です。退場前に卒業生からも、学校へ、後輩へ、感謝の気持ちを表します。
卒業式後は「最後の」学年集会。3年間を、6万ショットの中から厳選した写真で構成されたムービーで振り返ります。
学年主任、いや、3学年の「お母さん」佐澤先生に、「息子たち」「娘たち」を代表して、岩下智博君から感謝の気持ちを込めて花束が…
「お母さん」から、最後のみんなへのメッセージ。
こうして、361名が慣れ親しんだ学び舎に別れを告げたのでした。
本校の卒業式は、「儀式」ですから、それは厳粛です。しかし、その中にある、言葉には上手く言い表せないのですが、「手作り感」というのか、「あたたかみ」というのか…私にはそれが一番の本校の魅力のように感じてなりません。それは、参加者全員で作り上げているものに他なりません。
それを紡ぎ出すために、3年という月日があるとも思います。「あこがれのGAKUFUで学びたい」「まさかGAKUFUに通うことになるとは」…始まりは様々です。でも、等しくみんな「まだ卒業したくない」「GAKUFUでよかった」と言って卒業して行きます。これは、私達にとっても本当にありがたいことであり、また胸を張れることでもあります。GAKUFUってどんな学校ですか?と聞かれたら、そういう学校だと自信を持って言えます。
それは卒業生一人一人
が、私達にとって胸を張れる存在であるということ。だから、卒業生に、心から「卒業おめでとう」という言葉をかけるのです。
これからも、元気でね。
※写真は原田写真場様よりご提供頂きました。