大志寮寮担任の原山です。
さる、1月28日の日曜日。大志寮のある大江地区で、熊本市が主催する防災訓練が近くの渡鹿公園で行われた。自治会長の熱心なお誘いもあって、寮生8名をつれて訓練に参加した。参加者は、主催者の発表で約360名。ただ多くはお年寄りで、大志寮生は大モテであった。
市長の挨拶で始まった訓練は、約2時間行われ、災害に備えて蓄えてある備蓄品の炊き出しもあった。幸運にも(最後の班は足りなかった)我々の班(託麻原14町内)は、一番に炊き出しの試食であった。乾燥米に乾燥した具を入れ、お湯を注ぐだけで、約20分待てばできあがった。(これは大変便利。災害時だけでなく、日常的に使ってもお母さん大助かり!?)この炊き込みご飯は、主催者の説明通り、なかなかおいしかった。温かい豚汁も振る舞われ、芝の上に車座になり、地域の人たちと交流をはかりながら楽しくいただいた。高校生の参加者は寮生だけで、おばちゃんたちのアイドルとなった。
しっかり腹ごしらえをして、次々にしかも積極的に訓練メニューをこなした。消火訓練、バケツリレー、起震車の体験、と続いた。なかでも密閉した約5メートルのテントの中で煙を焚き、その中を這うように前進する体験は、前がほとんど見えない中での実践さながらの訓練でもっともためになった。寮生たちは、さらに緊急時の通報の仕方、救命方法などの指導をうけ、最後は小学生に混じってヨーヨー釣りで訓練を締めくくった。全行程約2時間の密度の濃い訓練で、貴重な体験をした。
「災害は、忘れた頃にやってくる」の言葉通り、日頃防災意識を持つことの大切さを皆で、再認識した有意義な日曜日であった。
※写真は参加記念の「乾パン」です