こんにちは,理科(化学)の末次です。部活動は山岳同好会を担当しています。
新入生の入部を待っていましたが,今のところ1年生はゼロ。ということで,生徒の入部は期待できないので,教職員の山岳同好会を立ち上げることにしました。会の名称は学付にちなみ,「岳歩会」(がくふかい)。いい名前でしょう。最高顧問は元山岳部顧問の西本副校長先生,そして会長は私末次,現在会員は中山先生一人です。今なら入会金無料,年会費永久無料で入会できます。教職員の皆様,山に登って心身をリフレッシュしませんか。
さて,そのようなわけで,岳歩会設立記念登山と称して,6月10日に中山会員と二人で大崩山に登ってきました。大崩山(おおくえやま,標高1644m)は宮崎県延岡市の北西に位置し,大小さまざまな花崗岩の岩峰が随所にそそり立ち,幾万年の歴史の中で造形された深い渓谷,豊富な動植物を育む原生林の森があり,魅力に富んだ山で,私の一番好きな山です。
熊本市内を午前3時に出発し,6時に登山口に到着。6時17分から登りはじめ,登りは湧塚コース,下りはモチダ谷コースを歩き,下山したのは17時05分。実に約11時間も山中を歩き回っていました。累積標高差1595m,歩行距離17.7km,九州では最もハードな山です。天気に恵まれ,スリル満点の岩峰と渓流歩き,すばらしい展望,渓谷美。100%大満足の山行でした。
【↑photo01】
大崩山のシンボル,小積ダキの勇姿。とんがり頭に目や鼻が見えてくるのは私だけでしょうか。ダキとは岸壁を意味する言葉です。
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坊主岩と呼ばれています。私にはウルトラマンに見える。ショワッチ!
【↑photo03】
袖ダキ展望所から見る小積ダキの大岸壁。
【↑photo04】 下湧塚の岩峰群。この岩場に登りながら山頂を目指すので,時間がかかります。
【↑photo05】
袖ダキから下の断崖を恐る恐る覗き込む中山先生。小積ダキの左にウルトラマンがいます。
【↑photo06】
私です。格好いいでしょう。それとも,年寄りの冷や水?
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中山さんは最後まで元気いっぱいでした。
【↑photo08】
天を突く中湧塚の岩峰群。あの岩の上にも登ります。
【↑photo09】
山頂で記念撮影。他の登山者からは仲のよい親子と思われたことでしょうね。
【↑photo10】
モチダ谷にある三段の滝。渓流に沿って歩くのがまた楽しい。渓流歩きはいったんはまると,病み付きになります。
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渓流にはヤマメがいて,登山者がいても逃げ隠れもせず,悠々と泳いでいます。この山域は森林生態系保護地域に指定されており,動植物の採取は当然禁止ですが,キャンプをして釣りをしている人がいるのは残念です。
【↑photo12】
大物のヤマメ。
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岩陰にひっそりと咲くササユリ。葉や茎が笹に似ていることからこの名があります。九州ではこの山域にしか見られない貴重な植物ですが,盗掘が絶えず,激減しています。
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このように,でこぼこの少ないのっぺりした一枚岩の大岩をスラブといいます。中山さんはあんな高いところに登っています。