みなさんこんにちは、内藤です。
今日は私が11月7・8日に菊池市斑蛇口湖にて行われましたボートの九州高校選抜大会の模様をお伝えいたします。
新チームとなり初めての九州大会である今大会は、3月に静岡県天竜市で行われる全国選抜大会への出場権をかけた大会(九州から各種目3枠)であり、出場5種目の中で一つでも多く出場権を獲得することが第一の目標でありましたが、我々はそれだけではなく、7月の九州大会(国体ブロック)の屈辱を晴らし、最後までレースをできずに敗退していった3年生の無念を晴らすという強い思いがありました。
その思いとは裏腹に、レースに至るまではインフルエンザの影響を受け、思うようにチーム編成、思い切り練習もできず、不安を抱えたままレースに臨まなければいけませんでした。 不安は的中し、1日目の予選ではここ数年、九州大会では見たことないような大苦戦ばかり、特に3連覇のかかった男子クォドルプルは出場枠に届かないタイムで予選を終え、不安を抱えたまま最終日を迎えることになりました。
何よりも気持ちの切り替えとレースへの集中、リラックスが大切だとチーム全員で確認し最終日に臨みました。
一日目の鬱憤をまず晴らしてくれたのが、男子シングルスカルの吉森慎之介でした。準決勝を2番手タイムで上がり決勝へ、決勝でも終始トップ争いを演じ3位入賞。まずは一種目代表権を獲得しました。
つづく女子舵手付クォドルプルは後半、艇の故障(舵の破損)というトラブルを抱えながらも0.2秒差で4番手のクルーを何とかおさえ3位入賞、男子クォドルプルは、力強さが蘇り、大接戦の決勝、優勝にはあと一歩及びませんでしたが、第2位でゴールし代表権を死守してくれました。
今大会は本当に苦しみました。残念ながら無冠で終わった大会になりましたが、選手たちの心の中にある「何が何でも勝ちたい」という思いが、最後の最後に爆発し、全国への切符を今年も複数種目で獲得することができました。
苦しみながらも出場権を獲れた喜びと、九州でNO.1になれなかったという悔しさを経験でき、大変価値あるレースだったと思います。この「苦しみ」が必ず「本当の強さ」につながることを期待しています。そのためにも今まで以上の努力をしっかりこのオフシーズンに積んでいきたいと思います。
“学校創立50周年の年に「日本一」をめざす“を合言葉に一年間、チーム一丸となって、がんばった2009年度でしたが、残念ながらその目標を果たすことはできませんでした。
しかし、その悔しさの中に、あらためて勝つことの難しさ、日本一になることがいかに尊いことかを感じることができました。この一年は、付属高校ボート部にとって貴重な経験となりました。
2010年シーズンは沖縄インターハイ、千葉国体を目標に更なる飛躍が必要です。チームのスローガンである「超一流をめざせ」を胸にまた「熊学ボート部」しっかりがんばりたいと思います。 応援よろしくお願いします。