日別アーカイブ: 2016年2月8日

【修学旅行】ありがとうございました

昨日までで本年度の修学旅行は終了しました。今年度も、保護者の皆様におかれましては本校の早朝の送迎をはじめ、修学旅行の実施についてご協力を賜りまして、深く感謝申し上げます。

また、今年で10年目を迎えたブログによる修学旅行通信にも多数のご関心を賜りまして、これも感謝申し上げます。今年の期間中のアクセス数は…

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という結果でした!

今年は3年ぶりに更新担当が修学旅行の引率をしながらの更新でした。3年前も引率しながら更新担当だったのですが、割と容易に出来た印象があったので、まぁ出来るだろうと思っていたのですが、これが絵に描いたような「たかをくくる」というやつだったわけで…

今年は3年前とは違い、あるコースの団長を務めながらだったのですが、実際修学旅行がはじまってみると、こうも違うモノかと思わされることになったのでした。

自分のコースの引率の責任はほんのわずかもおろそかにできません。挨拶が出来ていなかったり、指示が守れていないと、班長会議で班長に対して小言を言ったりする役割もあります(そのフォローをしたり、整列の補助や消灯点呼など実際に身を挺して動いて下さるのが引率団の先生方と添乗員の皆様です。感謝です)不測の事態に応対し添乗員の方(や学校本部)と相談し、判断と決断、その上での行動の方向性を決めるのも団長です。

そんな団長という責任を感じながら、他コースの途中経過を更新しながらの引率は正直しんどいものでした。見学地間の移動中は基本的に更新作業の時間です。二日目までは通信の状況がよくなく、自腹テザリングを敢行したり(今月の残りデータ量はもはや0に等しい)2日目から4日目の夜までは端末の前で寝入ってしまい、気付いたら夜中だったり朝だったりということが続きもしました。

ただ、誰だってこうした仕事に取り組む時って、過去に経験したある事柄から強く感じている「思い」があることが往々にしてあります。NHKの「プロフェッショナル」でもそうですよね。業績が思わしくなかった経営者とか、まずい料理を作っちゃった料理人とかが、ある経験から考え方を変える、行動に移す…(自分があの番組に出るような人物だと言うつもりは全くありません。為念)

私の場合は、その10年前に、この修学旅行ブログに寄せて頂いたお便りでした。当時の担当フジモトさんに見せていただいたのですが、風邪気味の体調で出発した息子が、すっかり元気になって自主研修中に献血に行っていた様子がブログに出ていてとても安心した、という話。引っ込み思案な中学時代を過ごし、思い切って高校生活を過ごせる学校はどこなのか、と進路研究を重ねた結果、専願で入学した本校の修学旅行で、楽しそうに過ごしている娘の様子を見て心の底からほっとした、という話…

確か秋田県だったと思うのですが、「我が県は農業県、子どもは宝」という考え方から、修学旅行の途中経過(みんな元気です、とか)が地元民放のフラッシュニュースで流れるとか。家を離れた子を思う気持ちは、特別なものでもないと言うことですね。

冒頭で申し上げたように、保護者の皆様のご協力あっての修学旅行であります(現実的な話ですが、無償ではないのですから)。その保護者の皆様に、ちょっぴり長く家を離れたお子様の様子を少しでもお伝え出来れば、という思いで続けてきました。

このブログで書き切れなかった豊かな経験を、お子様はきっと得て帰ってきています。こうした報告がなかった時代から現在に至るまでずっと変わらないのは、筆舌に尽くし難い経験から、口をついて出る「土産話」でしょう。それはもちろん、楽しかった事もあると思いますが、何も楽しかったことだけではないはずです。同室の友人の意外な姿に驚いた話だったり、引率者に注意されて反省したことだったり、想像とちょっと違っていた訪問地に意外性を感じたことだったり…すべてが「この修学旅行」でなければ得られなかった経験だったと言えます。

保護者の皆様、ぜひ、あらゆる土産話に耳を傾けていただければと存じます。修学旅行に参加した生徒全員、成長の種を持ち帰ってきました。

ではこれで今年度の修学旅行報告も幕です。

団長の重荷も終わり、ということで許していただければと思います。報告と団長はどっちがいいかって?そりゃ報告です!自分のコースもそうですし、他の各コースの先生方が献身的にデータを送って下さるんですもの、大変なのは作業の手順だけです。

団長は身に余る大役でした…今日はインターネットで「西部警察」の再放送をみながら、つくづくそう思いました。

おわり