満開の桜の花の下
『春は風が強く,埃っぽい。花粉症には辛い季節だし,膚も髪も調子が悪い。陽射しの暖かさに油断して薄着で出掛けると,夜は風が冷たくて往生する。菜種梅雨など最悪である。 冷たい雨が降り続き,桜は惨めに花びらを散らす。
それでも春ともなれば,女は美しい色のひらひらした春物を着てみたくなるのだから不思議だ。どんなに寒くても,黒っぽい冬の服なんか見たくもない。毛玉の付いた毛織物など触るのもまっぴら。ロングブーツなんか収納する場所もなく,ついつい捨ててしまいたくなる。 あれだけお世話になったにもかかわらず心変わりは甚だしい。かくして,春には風邪引き女が増える。埃っぽい風にも,冷たい夜気にも,そこはかとなく花の匂いが漂っていて心を騒がせるのだから仕方がない。』
森光先生から教えてもらった桐野夏生『やむなき旅人』の一節です。長々と引用しましたが,今年は,街には冷たい風の中,短パンの若い女性が元気に歩いています。大丈夫か?風邪引かないか?(よけいなお世話ですね。)
進路部室の窓からは満開の桜の樹が見えます。風が吹くたびに,花びらの舞う姿は春の風情ですねえ。この春,県外の大学へ合格し,いよいよ旅立つという卒業生が進路部に春らしい私服で挨拶に来てくれました。旅立ちの春です。
“さよならを 何度言わせる 花吹雪”
さて,平成19年度が終了しました。今日は朝から今年度の入試結果のまとめと,書類整理をしておりました。平成20年入試は,総括すると,国公立大学も私立大学もかなり良い結果を出してくれました。国公立大学は北は北海道教育大から南は琉球大まで,地域は幅広く散らばりましたが,全体的にはやはり地元の熊大・県立大をはじめ九州の大学が中心になりました。私立大学入試では,現役の合格者総数は延べ351名と過去最高の数字です。47期生は生徒の人数も少なく,一人あたりの併願出願校も特に増えたという訳でもないので,「数撃ちゃ当たる」というより,堅実に受験校を定めた結果だと思われます。また,過年度卒の浪人生も前年度よりも国公私大全てにいい結果を出してくれました。予備校等でしっかり頑張った成果だと思います。
4月から大学,専門学校等に進学する人:新しい環境に早く馴染んで,勉強,サークル活動,社会経験など是非有意義な学生生活にして下さい。長期休暇中に帰省することがありましたら,高校へ顔を出して,大学生活の様子など聞かせてくれると有り難いです。
予備校等で「捲土重来」を期す人:自分の弱点分野をしっかり分析して,目標をしっかり持って頑張って下さい。進路部では一村先生・豊田先生が「卒業生サポート係」になっています。予備校への激励訪問や,対外模試の案内などサポートしていきますが,たまには元担任へ近況報告に来てくれると安心します。
また,保護者の皆様,特に3年次は何回も高校に来て頂いてのデータ説明会や三者面談,特別演習や多くの対外模試での出費等,大変お世話になりました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
もう,明日からは平成20年度の始まりです。進路部室も校務分掌の関係で先生方の入れ替わりがありました。(引っ越し荷物が山のように出ました)48期生も前年度と同様に生徒達が自分の行きたい進路に進めるよう,担任団ともども,一年間サポートしていきます。私もたまには映画を観てストレスを解消しながら頑張っていきたいと思っています。(昨年は年間102本,2008年は1月から3月末までで34本。これを“たまには”と言います。ちなみにこの34本でのマイベスト3は『潜水服は蝶の夢を見る』『いつか眠りにつく前に』『アメリカン・ギャングスター』でした)
平成20年度もよろしくお願いします。
以上,年度末にあたってのとりとめのない部長挨拶でした。
3/31 山下大蔵
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