中学 2017.10.27
中学3年 深学科プログラム校外学習

中学3年生の深学科プログラムで、校外学習に出かけました。
今回は「熊本地震と熊本城」「熊本地震と熊本の水」「熊本地震と益城町」の3つのテーマで3グループに分かれて、学習の場を校外へ求めました。
「熊本地震と熊本城」では、市役所14階から修復途中の熊本城を眺め、その後「熊本城調査研究センター」の方にお話をうかがいました。また、「熊本よかとこ案内人」の方から案内をして頂き、復旧中の熊本城を案内していただきました。すでに熊本地震から1年半以上が過ぎていますが、熊本地震以降、熊本城へ足を運んだことがなかったという生徒がほとんどでした。実際、崩れた石垣を遠くから眺めたことはあっても、熊本城の近くまで足を運んだ人は少ないのではないかと思います。熊本地震のあと、崩れた石垣、落ちた屋根瓦、倒れた長塀を見たときの喪失感、私たちは熊本城が本当に熊本のシンボルであり、心の拠り所であったことを痛感しました。ある生徒の日記には、「熊本城へ行って学んだこと、それは『無知の知』だった」とありました。私たちができることを求め、行動していかねばならないと感じました。

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「熊本地震と熊本の水」では、熊本の地下水について市役所の水保全課の方にお越しいただき、熊本の水について講話をしていただきました。そして健軍水源地を尋ねて、6万人分の生活用水を一本の井戸でまかなう5号井を見学したり、実際に水を飲ませていただきました。また、水前寺に移動し、旧砂取邸や水前寺公園周辺の湧水をめぐり、熊本がいかに豊かな水の恵に支えられた都市であるかを肌で感じ取ってきました。熊本地震では、水道が止まり給水車両に並んだり、近くの井戸水に頼ったりして生活インフラの基盤である水の大切さを痛感しました。阿蘇山の噴火に加藤清正の治水事業が相まって築かれた熊本の水資源を守っていくために、まずは自分たちにできることを一つ一つ行動に移していきたいと思います。

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「熊本地震と益城町」では、益城町役場を訪ね、地震直後の様子やその対応の成果や課題を教えていただきました。また、テクノ仮設団地を見学し、そこに住まわれている方のお話を伺いました。また、新聞等で大きく報道された断層が横切った麦畑のある堂園地区も見学しました。今回の震災での対応では、東日本大震災の経験が活かされていたということを学びました。日本に住む私たちは、地震を避けることはできず、向き合わなければなりません。今回の地震の経験したこと、地震から学んだこと、このようなことを伝えていくことも私たちの責任であると痛感しました。

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ここで学んだことは、京都への研修旅行で、京都の交流校に向けて発表する他、3月に行われる紫想祭で発表します。