中学
2017.10.11
深学科プログラム 1年髙森稲刈り体験
中学1年生の深学科プログラムの年間テーマは「自然と環境」です。
年間を通じた体験プログラムとして、高森にて5月に田植え、7月に草取りを実施してきました。
半年前は小さく頼りない苗でしたが、今では立派な黄金色の稲穂。
いよいよ収穫の時です。
さて、1年生はその殆どが稲刈り未経験者。鋸鎌(のこがま)の使い方すら知りません。
始めは株を刈り取るのに苦戦していましたが、次第にコツをつかみ、みるみる刈り取っていきました。
刈り取られた稲は、その場でコンバインを使って脱穀します。
勿論落ち穂もしっかり拾います。
1時間半ほどで、全ての作業が終了し、その後は昼食に。
昼食を食べた後は髙森中学校をお借りして、農家の方々の講話を聞きました。
「なぜ、農業を始めたのか」、「農業のやりがいは何か」、「こだわりは?」など、事前に生徒たちが考えた質問事項に丁寧に答えていただきました。
場所を提供していただいた、髙森中学校の校長先生のお言葉で、「”阿蘇の自然”というが、実は阿蘇に自然はあまりない」という言葉が印象に残っています。
見る者を癒やし、恵みを与えてくれる阿蘇の大自然は、「野焼き」など、人の手を入れることによって保たれているもの。
人の手によって「育てる」という側面から考えると農業もまた「自然」とは言えないでしょう。
しかし、水や土、風や日光など、自然の力を大きく利用し、頼るという点では、農業と自然は切り離せないものでもあります。
「自然」とは何か。私たちと環境を考える上で大切なことは何か。農業について考えることは、そのヒントとなるのではないかと思います。
これから暫く、1年生は講演会などを通して「農業と自然」について考えていきます。