中高 2020.05.08
校長より保護者の皆様へ

                                                                        令和2年5月7日

保護者の皆様へ


                                            
熊本学園大学付属高等学校・中学校
校長  堤     豊


 平素より、本校の教育活動に対して御理解と御協力をいただいておりますことを深く感謝申し上げます。
 コロナ・ウィルスの影響により、これまでの休校期間中多くの行事が中止になったり、学習ができない状況が続いたりすることで、多くの不安を抱えて生活をしている生徒の様子に、保護者の皆様はやり場のない思いを抱かれていることと思います。そのような不安を少しでも和らげるために、本校では教職員一丸となって登校日の設定や動画配信などに取り組んできました。授業の動画を見て少し安心された保護者の方も多いのではないかと思います。
 さて、今回、更なる休校期間の延長が決定したことにより、学校では新たなステージに進まなければならないと考えています。それは、これから先のことを考えて学習内容を進めていくということです。生徒の皆さんへの学力の保証という観点からも、いつまでも立ち止まってはおられません。すでに配信された動画の中には教科書の内容等を進めているものもありましたが、これからは全教科で新しく習う内容を推し進めていきます。教科書を中心として、副教材や課題プリントを活用した学習を動画を中心にして進めていくことになります。新しい内容ですから、学習したことはテスト範囲になったり、評価の対象にしたりします。勿論、どのようなことがテスト範囲になったり、評価の対象になるかは、説明をしっかりしたいと考えています。本日の登校日を使って、生徒の皆さんには、週毎に時間割を配付し、それに従って動画を見たり、自分でしっかりと学習計画を立てて毎日を過ごすことを伝えています。日々の生活リズムを確立して、毎日こつこつと取り組むことが大切になってきますので、御家庭での御協力をよろしくお願いいたします。学校でも、学習上の質問や疑問に対応する準備を進めています。
 この休校期間中に生徒の皆さんが充実した家庭での生活を送り、学力の向上に励んでくれることを期待しています。与えられた環境をどのように生かしていくのかが試されています。このような経験は滅多にあるものではありません。世の中が平常に戻ったとき、あの時やれたことが本当に今の自分の力になっていると思えるよう、学校でも精一杯支援を行っていきたいと考えておりますので、重ねて御家庭での御協力をお願いいたします。