高校 2020.02.08
【2020修学旅行】東北・関東コース_4日目

第4日は東大生との交流から始まりました。

 

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10名程度の高校生と一人の東大生が車座になって座り、学生生活から勉強方法、東大生ならではの視点であらゆることを意見交換する──というようなプログラムです。

 

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生徒の方もあらかじめ準備していた質問はもちろん、即興で思いついた質問も積極的に行なっているようで、活発な話し声があちこちの班から聞こえてきました。

 

その東大生が学ぶ東大キャンパスの見学に向かいました。

 

東大…そうです。彼は快く来てくれました!

 

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昨年度現役で東京大学に進学した岩松君です。

 

なかなかタイトなスケジュールのなか後輩のために「ようこそ東大へ」とばかりに出迎えてくれたその思いの温かさに感謝です!

 

後輩のために何かアドバイスを……という問いかけに彼は

 

「やっていて、すぐに解けない問題集をやることをお勧めします、すぐに解ける問題集は「解けた!」という達成感はあるものの、その上のレベルを解けるようになる実力錬成には実は繋がっていないのです。一生懸命頭を使って考える問題に出会わないと、力はつきません」

 

これはおそらく「相手が1年生だから」ということを考慮に入れて言ってくれたのだと思います。その思いやりがまた泣かせるのです。後輩に、最初から妥協しちゃ可能性がなくなるんだよ、挑戦しなきゃだめだよ、と言われているようで、生徒を見つめる私たちも意を新たにしたものです。私は岩松君には直接授業したことは数えるほどしかありませんでしたが、出藍の誉が嬉しく、東大ショップで紺色の東大ネクタイ買っちゃいました。

 

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ご利益を求めて…ではないですが赤門で記念撮影をお願いする生徒も。あやかっておきましょう!

 

さて、東大を後にし、千駄ヶ谷の新国立競技場の外観を見学したあと、自主研修がスタートしました。

 

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お土産も買ったでしょうが、実はそうしたものはすぐになくなります。しかし、いつまでも無くならないのは、「自分の力」で見たり聞いたりしたことの思い出ではないかなと思います。

 

路線図を見て、未知の土地への切符をおっかなびっくりで券売機をタッチしながら買ったこと。自動改札をドキドキしながら通ったこと。今ホームを電車が出て行った──とガックリしても5分後にまたすぐ来て唖然としたこと。到着した電車のドアが開いても、「どこに乗るの?」と思うほど人がびっしり乗っていること。満員電車の中、降りる駅で反対側のドアが開きます、と言われて「俺降りられるのかな」と不安に思ったこと。東京メトロと都営地下鉄が違うと理解した時の「なんやそれ」感。「東西線直通」などの直通電車の意味に混乱を極めたこと。山手線で「東京・上野方面」「新宿・池袋方面」という表示を見て「一見さんお断り」と言われている気持ちになったこと──

 

一生懸命、やったことでしょう。行き先表示板を見て、満員電車に辟易しながらも自分に必要な電車に乗るなんて、ヤカンでお湯を沸かすぐらい「繰り返しやる日常的」なことです。しかし、初めてだから、思いを込めてやる、一生懸命やる。正面から立ち向かう。それが尊い経験だと思います。

 

「初心忘るべからず」、いい言葉だと思います。修学旅行の経験というのは、人が生きる上での基礎となるこうした「初心」を築くことではないかなと思います。

 

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この修学旅行で得た「初心」が、後の人生で重要な意味を持つ日が、きっと来ることでしょう。

 

事故、怪我などなく、全員帰ってきました!

 

それではまた明日。