中学 2018.07.24
中1深学科プログラム 白川自然体験学習

7月24日(火)晴れ、13:30の気温35.5℃、ジリジリと照りつける日差し…。大変暑い日でした。夏休みの特別演習2日目のスペシャルプログラム、8期生の深プロの自然体験学習をおこなってきました。1年生のテーマは「自然と環境」。5月の高森宿泊研修のときに、熊本の水について学んできました。そして今回の白川自然体験学習は、高森から流れてきた水が白川につながっていることを改めて学ぶ体験学習となりました。

 

高森から流れてきた水が学校の側まで流れてきて、どのような環境をつくっているのか。体験してみないとわからないことがたくさんあります。白川わくわくランドでは、まず白川のなりたちや、白川の特長や環境についてのお話があり、学習の目的を確認しました。そしていよいよ川の中へ。

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A組、B組に分かれて五感を使って水質を調べる方法と、川の中にすむ生物で調べる方法を学びました。五感を使った水質調査は、まず「見て調べる」こと、水の色、川の流れ、川の周りの様子、川にすむ生き物やゴミの量などを調べます。次に「聞いて調べる」こと、川の音、虫や鳥の鳴き声、木々や風などの自然の音に耳をすまします。「においで調べる」ことは、調査場所に着いてすぐ、川のにおいに気付いていました。そして、「肌で感じる」こと、水の温度や足の裏に当たる石などの感触。感覚を研ぎ澄まして調査をおこないました。(※さすがに味覚は使いませんでした。)

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川の中に棲む生物を調べる方法は、水生昆虫の採集です。川の中にある石や岩を持ち上げて探していきます。そしてその生物を(※)同定して水質を調べる指標生物を利用した方法です。調査の結果、きれいな水でしか生きることができない生物を観察することができました。濁って汚いように見えた川の水は、実はきれいな水だったことがわかりました。

【※】何かと同一であることの証明。そのものであることの確認。

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最後に、化学薬品(CODパックテスト)で調べる方法を学びました。CODとはChemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量)といい、簡単に言うと水の中の有機物量を測定するためのものさしになるものです。水道水のCODと白川のCODを比較してみるとほとんど変わらない数値を示し、化学的にも白川の水はきれいだということが根拠付けられました。

ここで学んだ調査方法は今後の深プロにもきっと役立ってくるはずです。大変貴重な体験をすることができました。

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1時間近くの体験学習ですが、体調不良等もなく全員が無事に終了することができました。今回お世話になったのが、白川わくわくランドのスタッフのみなさまです。事前の計画の際に、入念な打ち合わせや学習内容の吟味をおこなっていただきました。また、炎天下の中での活動のため、熱中症にならないように十分に気を配って打ち合わせをして頂きました。お忙しい中、熱心にご指導いただきありがとうございました。

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